名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > みゃあ

名古屋ことば「みゃあ」

ねこは「みゃあ」と鳴きますが、名古屋人も「みゃあ」と言います。
有名ですね。

「みゃあなんて言ったことないわ!」

と、怒る若者がたくさんいるのは知っています。

ふふ、言ってるんだよ、知らないうちにね。

「(子音+)a+i」と来る語句については、トラディショナルな名古屋ことばの発音は、「ea」になります。

なお、最後のaは軽く発音します。

つまり、

「おかいもの」→「おけぁもの」
「大仏」→「でぁぶつ」

外来語も関係なく、

「アイスクリーム」→「ェァスクリーム」
「クライアント」→「クレァアント」(ムズい)

となります。

で、話を戻して「みゃあ」ですが、名古屋ことばで「やろまい」というのがあります。

「まい」は勧誘をあらわす接尾語で、「行こまい」だと「行こうぜ」ですし、「やろまい」は「やろうぜ」となります。

実は、この「まい」は今でも若い人でもけっこう使う言葉なのです。

中でも、実家暮らしの子(ほとんどそうだけど)は、もう一世代上の「まい」の発音を聞いて育ってますので、非常に発音が上手です。

「アピタいこま~い」と言っている名古屋人は、他所の人からすると、「アピタいこみゃあ」に「聞こえる」というからくりです。

本人に言っている自覚がなくてもね。