名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力
名古屋の、その知られざる複雑怪奇で特殊な文化について、名古屋出身の私が解説しています。
名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > わが名古屋?
「わが名古屋」と言われて、ああ知ってる知ってると言う人がいたら、すごいです。
ていうか、まずいないです。
なんのことかというと、これは市の歌です。
例えば、長野だと県歌「信濃の国」は、長野県民なら誰でも歌えるでしょう。
長野県の場合、北は白馬・飯山、南は飯田・中津川と縦に広く、文化も何もかも違うので、県民としてのアイデンティティを確認する上でもコンセンサスが必要だと思われます。
しかし、名古屋はそのようなことを特にしなくても、元来、高い閉鎖性と同族意識を持っているので、歌など必要ないのでしょう。学校でもやりません。
そもそも、名古屋の歌、名古屋が歌われた歌というもの自体、あまり市民は関心を持たないようです。
(もっともほとんどないけど)
あえて言うと、盆踊りでやる「大名古屋音頭」「名古屋囃子」くらいでしょうか。
その他だと、名古屋弁を前面に押し出した「つボイノリオ」さんの「名古屋はええよやっとかめ」という曲が、市民の間で少し有名なくらいです。
ちなみに、曲同様に市の木「クスノキ」、市の花「ユリ」も市民の間に全く浸透していないと思われます。
無関心。