名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > 学問ができなきゃ手先が器用

学問ができなきゃ手先が器用

もともと、名古屋は城下町で、有能な彫刻師や木工師が多く集まった地域であります。

そのため、のちに機械工業や繊維業など、技術系職人の多く集まる地域として全国に名をはせることになります。

中でも、名古屋まつりでも見られる山車のクオリティは非常に高く、遊び心満載の「からくり山車」はマニアならずとも必見です。

このように、「手先が器用」文化は今にも生きており、例えば「勉強しなくていいから手に職をつけよ」という教えが残る地域もあります。

そんなわけで、愛知県の中学卒就職率は「全国第2位」となっています。

「トヨタ」という受け皿があることもありますが、(トヨタ創業者の豊田佐吉も元は織機で名を馳せた)都市部なので目立ったヤンキーもいないはずなのに、この率はかなり異常かと思います。

確たる情報ではありませんが、生徒の選別は早いうちから、つまり、学問が不得手な子はとっとと就職につかせる、という方針が根強くあるようです。
(学校の進学成績も上がり一石二鳥)

そのような土壌なだけに、専修学校・各種学校の充実っぷりは目を引きます。

様々な学校が名古屋駅周辺に点在し、まさに「学問よりも手に職」を体現しています。