名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > 花への執着

花への執着

名古屋と言えば、茶道・華道・着付けが盛んな地域。

「お茶」は、抹茶に代表されるもてなし文化であることからも、おわかりいただけたかと思います。

この流れから茶と同じように、お花(生け花)を習う女性も多くいます。

もっとも、お母さんがやりなさいというから、まわりの友達がやっているから、などという非自発的なパターンが多いようですが。

しかし、雅を愛する、風流な名古屋ならではの文化といえましょう。

で、そんな花の変な風習をひとつ。

新規開店のパチンコ屋などの玄関に、大きな花輪を置いたりしますよね。

すると、名古屋人は悪意なく躊躇なく、競うように花を持って帰ってしまいます。

盗難防止にカバーを掛けようものなら「あの店はケチだ」と悪評が立ち、往々にしてその店は潰れます。
(花がなくなる=名古屋では商売繁栄の象徴)

名古屋人、花が好きなのはわかりますが、その花への愛がねじ曲がって、窃盗行動に走ります。
けっこうムチャクチャです。(特におばちゃん)

そういえば、前述の名古屋まつりでも、かつては花を一面に張り巡らした「花電車」(市電時代)~「花バス」(市営バス時代)が行列の中にありました。

それも、祭りの後には市民にパクられてたんだろうなあ、ということは容易に察しがつきます。

「花は縁起物」ってことなんでしょうね。