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名古屋の街づくり

前項で「見栄っ張り」と言いましたが、名古屋の街の作り方は、まさにこれを体現しています。

まず、建造物で言いますと、名古屋駅前だけでも

  • 2つの塔からなる駅ビル「JRセントラルタワーズ」
  • 3Dのようにムダにうねった「スパイラルタワーズ」
  • ガラス曲面が象徴的な「名古屋ルーセントタワー」

など、派手な塔づくめです。
ここはドバイか。

そして、東京と違うのは、でかいタワーをいっこ作って(スカイツリーみたいな)客を集中させようなどという気があまりないところです。

そんなことより、作ったった!(作ってやった!)

というところにカタルシスを感じる文化なのです。

それは、今に始まったことではなく、戦後に作られた「100m道路」にも表れています。

名古屋には100m超の道路(横断)が2つあり、そのひとつ、若宮大通は中央分離帯が緑地帯なのですが、もうひとつの久屋大通は、名古屋中心部を走る片側6車線(たしか)のまさにただの「道路」です。

走って思うのですが、正直、そんなに道路が広い必要はありません。

いや、作ることが大事なのです。
きっと。

列挙するとキリがないのですが、名古屋の街並みこそが「見栄っ張り」文化の象徴だと思うのです。