名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > うなぎ

うなぎ

他所から来た人に、一番美味しい名古屋の食べ物はなに?

と聞くと、「ひつまぶし」という答えが多く聞かれます。

ひつまぶしとは、うな丼のうなぎを細かく刻んで、だし汁と茶をかけて、薬味を混ぜて食べるもので、名古屋人がいつも食べていると思われがちですが、

そんなに食べません。

そもそも、うなぎ高いし!
毎日食べてたら痛風になるし!

というわけで、名古屋人的にも、他所の皆さんと同じで「ハレ」の日の食べ物です。

そんな、ひつまぶしに使われるウナギですが、愛知県の生産量は5,800tで、これは全国でも第2位となっています。(平成23年)

特に三河地方での養殖は非常に盛んで、三河湾沿いにいくつもウナギ養殖のビニルハウスを見つけることができます。

尾張地方は、川魚であるナマズをウナギに見立てて(か、独自なのかは諸説ありますが)、ナマズ料理が大変盛んです。

食用としてのナマズは近年貴重なものとなっており、同じく、古くから親しまれたフナと並び、現代では高価な珍味として、名古屋郊外の専門店で食することができます。

そのようなわけで、どちらかというと、ウナギよりもナマズ・フナが本来のルーツ的には「名古屋めし」なのではと思います。