名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > みそ

みそ

まず、ご存知の方も多いと思いますが、名古屋の食文化を語る上で、欠かせないのが「みそ」であります。

豆味噌と言われる、赤い味噌を何にでも使います。
(赤みそと言われる八丁味噌は、本来は三河由来です)

では、飲食店でその赤味噌を使わなかった場合にどうなるか、想像してみます。

カツ

「カツ定食」で、東京のような卵とじやソースかつを出した場合、おそらく客はドン引きです。

むしろ「変わった店」と思われます。

赤だし

みそ汁を赤みそ(赤だしといいます)以外で出した場合、おそらく客はドン引きです。
苦情が出ると思います。

おでん

赤みそベースで作らなかった場合は詐欺と言われます。
(赤みそベースでないおでんは「関東煮」といいます)

ちなみにコンビニのおでんは、上からかける用に無料で味噌をくれます。

モツ煮

赤みそベースで煮たものを「どて煮」といいますが、どて煮以外のモツ煮が出たら、おそらく客はドン引きです。

というか、その店はすぐつぶれると思います。

どうですか!
アメージングでしょう?

個人的に白みそも好き、という人も実は多いのですが、とりあえずは「赤みそを使わないと商売にならない」といった感じなのでは、と思います。

自宅では「こっそり白みそ」の人も存在することをつけ加えておきましょう。