名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > 抹茶

抹茶

そんなういろう文化が繁栄するバックグラウンドとして「抹茶」の普及があります。

関東で、何かの折にささっと抹茶を立てると(名古屋人はだいたいできる)

「お茶習ってたの!?」

と、たいへん驚かれます。

抹茶が、文化として名古屋に根付いている証拠として「習いごと」をネットで検索すると名古屋の場合、「お茶」・「お花」・「着付け」がばんばん出てきます。
(都会では「英会話」「ダンス」とかが主流なのに)

また、愛知県尾張部では特に、高校の華道部や茶道部に女子人気があり、大所帯となっているようです。

この、時代に逆行するかのような風流な土地柄こそ、多様な和菓子を生む土壌にもなっています。

特に「餡」を多用した和菓子のバリエーションには、他所から来た人はかなり驚くことと思います。

和菓子屋は今でも名古屋市内に多くあり、お茶うけとして抹茶文化を支えています。

あ、だから、和菓子を送り送られる「おみやげ文化」なわけなのか。
(と、今気づいた)

名古屋では、抹茶を立てられて一人前、というわけです。

ちなみに、これだけ和菓子のことを書いておきながら、当ページで「美味しい」という語句が一つも出ていないところもポイントです。