名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力
名古屋の、その知られざる複雑怪奇で特殊な文化について、名古屋出身の私が解説しています。
名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > かりもり
他所の人はあまり知らない物体でしょう。
「かりもり」ってなに?
「ロコモコ」みたいなもの?
と言われそうですが、かりもりというのは堅瓜という「うり」のことで、しゃりしゃりと歯ごたえのある浅漬けとして、名古屋の食卓のサブを彩ります。
堅瓜は、尾張全域で生産される園芸農産物で、夏に漬物屋に行くと、どこでもかりもり漬が並びます。
また、名古屋固有というわけではありませんが、「冬瓜の煮もの」もよく食され、冬だけではなく夏は冷製でいただきます。
これまた美味です。
「うり」が尾張地方でよく作られるのは、近郊野菜として、比較的容易に生産できるからでしょう。
露地栽培・ハウス栽培両方とも盛んです。
また、漬物としては「守口大根」も有名で、名古屋市郊外の扶桑地区で生産量の大部分を占めています。
直径は2cm前後、長さは1m80cmに及ぶ、非常に珍しい巨大な大根で、主に粕漬けにされます。
これは、名古屋のお土産「守口漬」として売られています。
まさに「大きくてかさばる」名古屋式のおみやげとして、年配の方に絶大な人気を誇っています。