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名古屋ことば「けった」

「けった」は「自転車」のことです。

が、主に学生・子供が使う、いわゆるスラングです。

  • 自転車通学 → けった通学
  • 自転車置き場 → けった置き場

などと、使います。

いわゆる「チャリ」とかといっしょですね。

「ママチャリ」と同じで、「ママ(さん)けった」と言います。

調べてみると、ペダルを蹴るように走ることから、

蹴る → 蹴った → けった

と、変化して自転車の俗称になったようです。

地域によっては「けったマシーン」「けったくりマシーン」などと言うらしいです。

私が子供のころは、バイクで言うとレーサーレプリカのような黒い前傾姿勢で、左背後に折りたたみカゴのついた6段変速のけったが流行りました。

それで、やたらめったら遠くに行くのが、子供ながらの楽しみでもありました。

それを考えると、たしかに、自転車=漕ぎまくってナンボみたいな考えがありましたので、まさに「けったくりマシーン」。

「けった」は子供ならではの言葉、と言えましょう。

ちなみに、「け」ではなく「た」のほうにアクセントを置きます。