名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > ほうか

名古屋ことば「ほうか」

漢字で書くと「放課」です。

「放課後」と言えば、標準語では学校が終わったあとのことですが、名古屋では「放課後」とは言いません。

「放課」は授業と授業の間の休み時間のことです。

ですから、名古屋の放課後は「授業」になってしまいます。

じゃあ、昼休みはどうなるの?と言うと、それは「昼放課」になります。

課から放たれる、という意味では、それほど変な言葉ではないと思います。

学校で使われる主たる方言をもう一つ。

「机をつる」というのがあります。

先生が「はい、机つり」と言うと、生徒は一斉に机を前へ後ろへ移動させます。

そうです。
掃除の時の号令と言うわけです。

机を移動させることを「机つり」と言い、名古屋人は標準語と思ってはばかりません。

ちなみに、この「机つり」については、愛知のみならず三重や岐阜でも使われているようです。

このような学校ことばは、先生が普段からオフィシャルに使うので、イコール標準語であると生徒は思い込んで過ごすので、大きくなってからそれが方言であるという事実を知った時の衝撃は、非常に大きいものがあります。