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名古屋ことば「がや」

マンガ「ドクタースランプ」に出てくる、ニコチャン大王が多用することでもおなじみの(鳥山明氏は名古屋人)、「がや」でありますが

  • 形容詞・形容動詞+「がや」
  • 動詞+「がや」
  • 動詞+否定+「がや」

の3タイプあります。

形容動詞・形容詞のあとにつける「がや」タイプは、比較的トラッドな名古屋ことばであります。

名古屋得意の「特に意味のない」接尾語タイプですね。
若者はあまり使いません。

その代わりに、動詞もしくは動詞+否定のあとの「がや」は強めの意味を持ち、こちらは現在でもよく使われます。

よくあるのが、

「そんなの知らんがや」(意味:し!る!か!)
「ほれ、できるがや」(意味:ほら、できるじゃないか!)

と、いうように使われます。

話している本人は、自覚はないと思うのですが、ついつい知らないうちに使っているのが、この「がや」であります。

つけ加えると、トラッドな名古屋人が「がや」を使うと、発音が「名古屋発音」っぽく聞こえるために「ぎゃー」と言われることもあります。

まあ、「ぎゃー」とか前述の「みゃー」とか、他所から揶揄されやすい音便であることは否めません。