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夕刊はいらない

名古屋人のニュースペーパー、と言えば「中日新聞」であります。

内容は地域密着(ドラゴンズ密着とも言う)、その挟まれるチラシの充実っぷりは、他紙とは一線を画しています。

もちろん、喫茶店では2部、3部と置いてあるところが多く、その人気が窺えます。

そんな新聞事情で、名古屋独特の習慣があります。
「夕刊を大して読まない」ということです。

いや、あれば読むのですが、積極的に買わないということです。 つまりケチということです。

例えば、2008年に夕刊専門であった地方紙「名古屋タイムズ」が廃刊になりました。

メータイと言われ、ニッチなビジネスネタに明るかっただけに非常に残念に思います。

現在、前述の中日新聞をしても夕刊の発行部数は朝刊の4分の1にまで落ち込んでおり、名古屋人の夕刊離れは深刻なものとなっていることがわかります。

全国紙である朝日新聞の発行部数を見ると、

  • 東京・・・朝刊118万部、夕刊66万5千部
  • 大阪・・・朝刊74万5千部、夕刊53万2千部
  • 名古屋・・・朝刊25万6千部、夕刊8万8千部

(2013年現在)

となっており、いかに名古屋人が夕刊を読まないかがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに、2012年から朝日新聞は名古屋地区のみ、土曜夕刊の発行を休刊にしています。
(まじかよ)

ケチケチ文化もここまで来ると、なんだかなあと思う次第であります。