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のぞみ301号に激怒

前項でアーティストの「名古屋飛ばし」の話をしましたが、もうひとつ有名な名古屋飛ばしの話があります。

新幹線のぞみ号ができた当時、東京ー新大阪間を2時間半で結ぶというのが、キャッチフレーズでした。

その速さを維持させるために、下りの1本「のぞみ301号」だけは、名古屋を通過することになったのです。

これに怒ったのが、名古屋の財界です。

JR東海は名古屋の会社だがね!それなのになんだ!
新横浜は停めて名古屋には停めんとはどういうことかね!
新幹線は開業以来全部名古屋に停めることになっとるがや!
それを今になって通過させるとか意味分からん!
なめとるだろう!(マジギレ)

というわけで、のぞみ301号が通過するときには、官民総出で名古屋駅で罵声を浴びせたとか。

その呪いのかいあってか、名古屋飛ばしの、のぞみ301号は乗車率が延びず、4年で廃止になりました。

正直なところ、一本停まろうが、通過しようがあまり利便性とは関係ないんですけどねえ。

そもそも、国鉄時代のブルートレイン(寝台特急)って、けっこう何本も名古屋を通過していました。

ただ、新幹線というある種「象徴的」なものには、一本たりともプライドが許さないというわけですね。