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結婚式で駄菓子

名古屋人は田舎者なので、普段はケチですが、冠婚葬祭には金を惜しまない人種なのと、とにかく見栄っ張りなので、「結婚」には惜しみなく金を使います。

特に、女の子が結婚する時は、家から出るついでに、これでもかと近所に嫁入り道具(大物家具)を見せつける習性があります。

というのは、数十年前までで、さすがに平成の今は、名古屋と言えどもまあ普通です。
普通の結婚式場で普通にやってます。

ただ、他所の披露宴と比較すると、引出物が多い気はします。

名古屋は「派手でかさばる」を美徳とする文化ですので、安くて大きいものを、大量に参列者に持たせるというのはしばしばあります。

特に「菓子」系が多いのが特徴で、駄菓子のこともあります。

前に一度、抱えきれないくらい大量のうまい棒と綿菓子を引出物としてもらった時に、

「…駄菓子ばっかり、こんなにいらねえよ」

と、喉まで出かかりましたが、

「わあ!こんなにたくさんのお菓子ありがとう!」

と笑顔で受け取り、泣く泣くタクシーで帰りました。
(バスで帰れる所なのに)

我慢をして人間大きくなる。

人をまた一つ大人にさせてくれる冠婚葬祭の街、それが名古屋です。