名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力
名古屋の、その知られざる複雑怪奇で特殊な文化について、名古屋出身の私が解説しています。
名古屋文化論~不思議なナゴヤの魅力 > 天白区・緑区
瑞穂区・昭和区から大通りを抜けると「天白区」です。
天白区の歴史は新しく、付近の村を合併して、1975年に名古屋市に編入されました。
この辺りは丘陵地帯で、完全に新興住宅地として、マンション・一戸建てが立ち並んでいます。
天白川沿いは自然豊かで、まさに郊外といったのどかな雰囲気が漂っています。
西の隅にある「名古屋市農業センター」では、ヒツジやウシが飼育されており、市内にしてまさかの搾乳体験ができます。
ここから、南に移動すると「緑区」になります。
緑区も新興住宅地で、人口は23万人を超え、名古屋の区では人口トップとなっています。
また、街道沿いであるため、歴史は古く、特に国道沿いの「有松・鳴海」は東海道の宿場町として、江戸時代から栄えました。
織田信長の奇襲で有名な「桶狭間」も、この近くにあります。
近くには中央競馬の「中京競馬場」もあり、土日は競馬ファンで多くの人を集めています。
この2つの区は、1980年代はまだ宅地造成前でため池や畑が広がる、何もないただの丘陵が連続する土地でしたが、現状の住宅群を見るにつけ、隔世の感を抱きます。