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中川区・港区

「中川区」は、中村区を南下した、市の西のはずれにあり、「荒子観音」があることで有名な区です。

その荒子観音は「尾張四観音」の一つで、本尊は33年に一回しか見られません。
なにそれ。

この荒子観音の真裏にあるのが、前田利家生誕の地です。
加賀百万石を築き、あの前田慶次の父である利家。

私が数年前訪れた時には、その利家生誕地の碑の前に、ボロボロの乗用車(MR2)が捨ててありました。
悲しい。

それはさておき、そのまま中川区を南下すると「港区」に入ります。

日本を代表する屈指の貿易港「名古屋港」を擁する区です。

その玄関、ガーデンふ頭には、水族館や遊園地など観光施設が並び、水辺の憩いの施設としても市民に親しまれています。

また、ジブリ映画「風立ちぬ」の舞台となった、三菱の大江工場は港の南側にあります。

中川区・港区の果てはそれぞれ富田地区・南陽地区といい、見渡すばかりの水田に白鷺が舞い降り、遠くでは豆腐屋のチャルメラの音が聞こえる、いい意味でとても21世紀の名古屋とは思えない、すばらしい田舎の風情があります。

名古屋の都会的なビル群に飽きたら、こういう「果てを散策」してみるのも、楽しいですよ。
(地下鉄駅からバスで40分くらいで着きます)